読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ゾッとする話

数年前の夏の夜の事でした


数人で夜釣りをしようと川へ向かっていた時の事でした


1人霊感が強くでもその類いは苦手なA君がふと

なんか、線香臭くない?

と、私へ問いかけましたが
辺りを嗅いでも私には全くわかりません。
他の人に聞いても誰も何も臭いはしないと答えてました。

そんな話も忘れ、道中は賑やかにむかってました。
コンビニに寄り買い物をして準備万端で現地へ着きました。

チームに分かれ競争する事になり、私とA君は同じチームになり、ポイントを探して歩いていた時


こっち気になるからこっちでやってるね

と,A君だけ少し離れて釣りを開始することになって、私達も場所が決まり用意をし始めた時

ザッザッザと足音がして、見上げるとA君が何かに怯えながら私達の所へ来ました。

何か尋常じゃない様子で

ここで釣りはやめよう。
すぐに帰ろう

理由を聞いても黙ったままの彼に従いやめる事になりました。
分かれた友人達と合流して、車に乗り込み引き返した車中で理由を聞くと

A君は、気になった場所で釣りを始めて買ってきたコーヒーを一口飲んで座りこんだ時、なぜか線香の匂いがして
キョロキョロと見回すと座っていた自分の足の間から一層強く匂い、ゆっくりと下を向くと、1束の線香が立ったまま燃えていたそうです。
ビックリして後ろへ倒れ、また見ると
まだ、火がつきはじめたばかりの線香と
自分の飲みかけのコーヒーがまるで
お供えの様に置いてあったそうです。

途端に怖くなり、急いで私達のところに戻ってきた…

その話を聞いた友人が、たまたま誰かが来て亡くなった方へお供えにきたんじゃないの?とA君へ言うと

まだ、続きがあり

その線香とコーヒーの先に、塊が水面にあり目を細めよく見ると
水面に顔半分を出した男性がなぜか笑っているように見えたそうです。

震える彼の横で、1人がおかしくない?と言いました。
彼とは私達も一緒に行動していて、線香があれば気づくはずなのに誰1人と気づかなかった

それに着けたばかりの線香ならば、着けたがいるはずだと

川ギリギリの砂利で線香を立たせるのは、灯りを持たない人が出来ないだろう。

それに…

誰ともすれ違わなかった…と

その後A君にも何もなく、今も集まれば釣りをしています。

ただ…彼がふと、あれの意味はなんだったのかなと時々言っていますが

私達は彼に言ってない事があり

苦手な彼は、その前後も色々体験していて私達も話を聞いてますが…
呼ばれやすい体質なんじゃないかと私達の中では話をしています。

その川でも、私達が訪れる少し前
釣り人が亡くなっていました。